口腔機能低下症
「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことはありますか?
「歯医者=虫歯や歯周病の治療、クリーニング」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
しかし、お口の役割はそれだけではありません。
歯や歯ぐきを健康に保つことに加え、食べ物を噛む(咀嚼)、飲み込む(嚥下)、話す(発音)、表情をつくるなど、人が社会の中で快適に生活するための多くの働きを担っています。
さらに、美しい歯並びや歯ぐきは見た目の美しさ(審美性)や自信にもつながります。
このように、「噛む」「飲み込む」「話す」「味わう」「呼吸する」「唾液を分泌する」「表情をつくる」など、私たちの生活の基本となる働きのことを口腔機能と呼びます。
「口腔機能低下症」とは?
この病名は2018年度の診療報酬改定で新たに導入されたものです。
50歳以上の方を対象に、歯科医院で以下の7項目を評価して診断します。
① 口腔衛生状態不良
② 口腔乾燥
③ 咬合力低下
④ 舌・口唇運動機能低下
⑤ 低舌圧
⑥ 咀嚼機能低下
⑦ 嚥下機能低下
なぜ大切なの?
口腔機能が低下すると、食べにくさや飲み込みにくさが生じるだけでなく、
食欲の低下や栄養不足、免疫・代謝の低下を引き起こすことがあります。
その結果、フレイルなど全身の健康にも悪影響を及ぼすことがわかっています。
また、人との食事や会話が減ることで、対人関係の希薄化や認知機能の低下にもつながることが指摘されています。
つまり、口腔機能は「食べる」「話す」だけでなく、心と体の健康を支える大切な機能なのです。
早期発見・予防がカギです。
歯科医院では、専門的な機器を使って口腔機能を評価することができます。
早期に機能低下を見つけることで、トレーニングや生活習慣の改善による予防が可能になります。
当院では、検査の結果に応じて、日常でできる予防法やトレーニング方法もご紹介しています。
「最近食べづらい」「むせることが増えた」など、少しでも気になることがあれば、
ぜひ一度、口腔機能の検査を受けてみませんか?
本記事作成者
大阪市 心斎橋 Wellness Dental Clinic
歯科衛生士 小川


