Periodontic

歯周病治療

歯を失わないために

歯周病治療

歯周病とは歯の周りの組織が細菌に感染し、歯肉や歯を支える骨が破壊される病気です。歯の表面に汚れ(歯垢)がつくことで歯ぐきが腫れるようになり、やがて歯ぐきの中に歯石がたまるようになります。それが進むと歯ぐきはさらに腫れ、骨を溶かしてやがては歯が抜け落ちてしまいます。自覚症状があまりないため放置してしまうケースが多く、症状に気づいたときにはかなり進行した状態に陥っていることもありますので予防と早目の治療が大切です。
また、歯周病は中高年の病気と思われがちですが、年齢にかかわらずかかる病気です。

歯周病の進行度と治療の種類

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    健康な歯茎の状態

    健康な歯ぐきはピンク色ですが、歯周病にかかると赤みが出たり、白っぽくなったりします。
    また、発症すると歯肉が引き締まった状態から腫れて丸みをおびてきますので、見た目にも違いが判ります。

  2. 02

    歯肉炎

    歯垢が口腔内に溜まると細菌の影響で歯ぐきに炎症が起こり、赤く腫れるようになります。歯と歯ぐきの間には約2~3mmのすき間(歯周ポケット)が形成されます。歯磨き指導やスケーリング、ルートプレーニングの処置を行います。

    スケーリング
    スケーラーという歯科用器具で歯周病菌の巣となる歯石の除去を行います。
    ルートプレーニング
    歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)の深いところにある歯石や感染した部分を除去し、表面がなめらかに仕上げます。
  3. 03

    軽度歯周病

    歯肉炎が悪化すると歯周ポケットが深くなります。汚れや細菌も溜まりやすい状態です。歯周病菌の影響により歯槽骨が溶け始めます。
    歯肉炎同様に、歯磨き指導やスケーリング、ルートプレーニングの処置を行います。

  4. 04

    中等度歯周炎

    歯槽骨が半分程度溶けて、指で歯を押すとグラグラと動くようになります。歯ぐきの炎症や出血も悪化し、口臭も引き起こすのが特徴です。歯根膜がダメージを受けている場合は、歯が浮いたような感覚も症状として現れます。
    スケーリング、ルートプレーニングだけでは状態の改善が見込めない場合は、歯周外科治療を行う場合もあります。

    歯周外科治療
    基本的な歯周治療が行われた後に症状が回復しない場合、歯茎を切開し、深い歯周ポケットに残っているプラークや歯石などを直接目で確認して除去します。
  5. C4

    重度歯周炎

    歯槽骨のほとんどが失われ、歯を支えること自体が難しい状態です。歯根部分に膿が溜まっているため、歯ぐきを押すと漏れ出すときもあります。最終的に歯が抜け落ちるリスクもあります。

歯周病治療とメインテナンス

歯周病の主な原因は磨き残した食べ物のカスなどに歯周病菌が繁殖してできる歯垢(プラーク)です。
また歯垢を放置すると歯石になり、一層歯垢ができやすくなります。歯周病にならないためには毎日の歯磨きでしっかりと汚れを落とすとともに歯ぐきの血流をよくすることが有効です。歯垢以外にも食生活、喫煙、ストレスの他歯並びや咬み合わせが悪いことも歯周病になり易い原因になります。
歯磨きや歯ぐきのマッサージ以外にはなかなか予防が難しいので、定期的に歯科健診を受けて歯磨きでは取り切れない歯垢や歯石を取り除くとともに、歯科医師や歯科衛生士の適切なアドバイスを受けることが大切です。

歯周病治療のよくある質問

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